マンガン鉱を採掘している国営企業EMK(Entreprise Minière Kisenge)の本社で、営業部長イルンガFaustin Ilunga氏と面談。ここもなにか幽霊会社のような雰囲気。カタンガの東部、アンゴラ国境から100kmの地点にあるKisengeでマンガン鉱を採掘しているものの、輸出する手段が今のところない。東部の港、タンザニアのダル・エス・サラムや南アのダーバンなどから輸出するには内陸輸送費が嵩み過ぎて、競争力が全くなくなってしまうので、これまで試みたことはあるが現在諦めている。Angoraの港ロビトLobitoから出せば競争力があるのだが、アンゴラ内戦が終わっても鉄道輸送ができない。コンゴ側の鉄道の老朽化とアンゴラ側の鉄道の復旧工事の目処が立っていないためである。トラックによる輸送は道路事情が悪く考えられない。輸出できないまま、採掘は進行しており、40万トンも輸出readyの形でKisengeサイトに溜まっている。Kisengeへのアクセスは陸路(ルブンバシから709km)で2日(KolwesiまたはMutchatchaで宿泊)あれば可能であるが、車は四駆。Kolweziから東の道はジープでのみ走行可能。従ってKolweziから出しているコバルトや銅などのようにトラック輸送はできない。空路のアクセスは可能。サイト内に空港がある。ただし、定期便はない。チャータ便のみ。マンガン鉱の質が高く、その意味でガボンのマンガン鉱山よりも評価されている。電池用にマンガン鉱を二酸化マンガンに現地で加工して、即ち付加価値をつけて輸出しようとの考えがある。しかし、僕の考えでは、付加価値をつけるのはいい、しかし、それで競争力ができてもインフラの欠陥分だけ利益率が下がるのであって、付加価値をつけるにしても、先ずインフラを整備することが先である。EMKはパートナー探しに懸命であるようだ。Kisengeでは金もとれるらしく、この金採掘ではUKのGold Fieldとリサーチ契約をした。
結論として、Lobito港から輸出する以外ない。そのための鉄道整備が出来るのは中国か日本か。
mardi 9 mars 2010
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