ACIDH(Action Contre l’Impunité pour les Droits Humains)訪問。Rwashi Miningの公害問題をとりあげている記事を読んだことからコンタクトをしてみたいと思った。このNGOの名称は、当初の活動、「人権侵害犯罪に対する免罪に反対する行動」からきている。弁護士等法律に親しんだ人々が中心。会の代表Prince Kumwambaさんたちと話した。
「この国で正義を主張するのはむずかしい。当初、戦争犯罪等について国際刑事裁判所(ハーグ、オランダ)提訴する道をRDC(コンゴ民主共和国)で拓いた。どこの政党にも属していないし、政治的活動ではなく正義をRDCにもたらすためである。しかし、これまで逮捕・監禁を含めて様々の圧力を受けてきている。2006年から公害問題も積極的に取り組んでいる。公害に対する市民の意識は低く、また当局も無視している。州や市当局というよりも現場を知らないキンシャサ中央政府当局の無視が目にあまる。州か工場閉鎖を決めても中央政府が工場継続を決めてしまう。ルブンバシ郊外にあるSomica社が一例である。またインド系Chemaf社も同様。米系Tenke-Fungrume社(Freeport-McMoRa Copper & Gold Inc, USA傘下)は例外中の例外で米国企業は海外子会社でも本国の公害法に縛られるので、公害対策部を置いて公害対策をしている。2003年に制定された鉱山法に公害規定があり、企業は当局にレポートを提出する義務を負っているが、今まで第三者が調査したレポートを出したのはオーストラリア・カナダ系Anvil Miningだけである。中国系企業は全くレポートを無視している。企業が開発採掘しているのではなく、労働者個人が露天掘りをしているサイト(exploitation artisanale)がいくつもあり、国はそうした採掘を認めてしまったが、そこには公害対策が全然ない。
ACIDHの資金源は、企業からの献金を一切断り、海外の基金、たとえばオランダ政府やフォード基金等から援助を受けている。Amnesty International FanceやUKの支援も頂いている」。
なかなかしっかりしたNGOである。具体的案件があれば「日本カタンガ協会」としても応援したい。
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