jeudi 22 avril 2010

JRよ、SNCCをTOBせよ! demande : OPA (offre publique d'achat) de la SNCC par JR !

4月19日、片瀬貴文著『国鉄マンのキンシャサ日記』を読み終えた。Tさんからいただいた本。1970年代後半のキンシャサの様子がわかる。
仕事の傍らナンテイ(軟式庭球)を日本文化の普及としてコンゴに持ち込んだ。当時はある程度成功したようであるが、今はその影も形もなさそうである。少なくともカタンガでは誰も軟式テニスをスポーツとして親しんでいない。僕はこの普及に無理があると思う。テニスは硬式が当たり前で、軟式では世界的な広がりがない。今や硬式ボールも中国製で3個が395円でここでも手に入る。
コンゴの70年代と今日。片瀬氏が書いている当時の行政機関、政治と現在があまり変わりがないように見えるのは不幸だろう。だが誰にとって不幸なのか。コンゴ側は不幸だとおもっていないかもしれない。彼の視点はごく普通の日本人のそれであり、彼我の相違を鮮明にて一喜一憂するのである。僕はコンゴ人も日本人もフランス人も同じく愚かであり、いいかえればコンゴ人も日本人もフランス人も同じように賢いのである。僕は同一性に注目したい。
日本国鉄王国からコンゴに来て、ボーイを雇い、街中の高層住宅に住み、日本から足りないものは何でも送ってもらえる環境は誰でもが享受できるものではない。商社駐在員よりも恵まれている。その人に、ベルギーが作ったとはいえ、やはり王国であるコンゴ国鉄の病は診断、治療できない。国鉄がJRとなって久しいが、競争にもまれている民間会社とは違う。帰国したとき東京で何回もJRを利用したが、国鉄時代と比べて従業員(JRマン)のサーヴィスが格段によくなったとは思えない。
これから海外にでるなら、ODAの仕事を国からもらったり、円クレcrédit en yenをつけてもらってJRの「高い技術」を輸出するのではなく、コンゴ国鉄(SNCC)の部分買収でも考えてみたらどうか。カタンガ州の国鉄買収を提案する。キンシャサとバナナまたはキンシャサとイレボ間の路線建設は儲からない。大西洋岸のバナナ港は未だに出来ていない。採算が合うのはカタンガ州の鉄道だけだ。既に南アはそれを考えた。出来なかったのは、SNCCの借金と年金問題である。これに日本国鉄が民営化した方式を採用すれば買収可能かもしれない。JRが日本の大企業だというならば、それ位のことをしなければ民間企業とはいえない。

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