samedi 15 mai 2010

児童労働解消を目指すNPO「Groupe ONE」 réinsertion des mineurs enfants par Groupe ONE, ONG belge

5月13日(木)11時、児童労働をなくす運動をしているNPO「Groupe One」を訪ねた。ベルギーのONGである。その現場事務所がルブンバシにある。
http://www.groupeone.be/ (英語のページもある)
ルブンバシ事務所のFifiさんに会った。カタンガ州における児童労働は主として鉱山で行われている。確かに他にも例えば靴磨きをしていたり、物を行商していたり、洗車したりといった労働に子どもたちがいる。しかし、集中して子どもたちが働いているのはGroupe Oneの云うように鉱山、しかもartisanal exploitaionである。ここでartisanaltというのは辞書にある「職業的、手工業的」というよりも「前近代的」、「手仕事の」という意味である。子どもたちは、ストリート・チルドレンではない。親が子どもたちを鉱山に送っているのである。理由は、親が失業、老齢、病気など様々であるが、子どもが一家の稼ぎ頭であることが多い。Groupe Oneでは、年齢を16歳で分けて、16歳未満は学童として学校に通わせ、16歳以上は職業訓練所にいかせる、また両親の再教育をして手に職をつけさせるという3方面の活動をしている。子どもの学資支援をしただけでは、親としては、いや一家としては収入が途絶えるから就学に賛成しない。大部分の子どもたちは学校に行きたい。それを可能にするためには親が働くようにしなければ解決しない。こうして、過去4年間で児童600名、16歳以上については250名の少年少女たちを児童労働から救ったそうである。16歳以上というと日本では義務教育年齢以上であり、救済の対象とはならないと思う。中学を卒業して、集団就職した少年たちを雇った企業は児童労働をさせたということになってしまう。16歳以上では鉱山に残りたいという向きさえある。しかし、欧州の標準は、学齢というと18歳以下のようである。カタンガ州で、どれだけの子どもたちが鉱山で働いているのか具体的数字はつかめない。2006年、Groupe OneとUnicefがルブンバシ大学の協力も得て調査したレポートがある。しかし、これはカタンガ州の3地点(ルブンバシ、コルウェジ、リカシ)で18歳以下692名の少年少女労働者にアンケート調査しただけである。実際にはもっともっと多くの児童が鉱山で働いている。このNGOではそれぞれ活動の地の小学校や中学校、また職業訓練所と提携している。事務所には図書館、勉強部屋もあった。Groupe Oneの事業はまだまだ続けられる。

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